月給12万、ボーナスなし、社会保険なし、休みなし。エロ漫画雑誌の編集者としてブラック企業で働いた結果、心を病んで自殺未遂。仕事を失い、うつ病と診断され、生活保護を受給することに。社会復帰を目指すも、やる気のないケースワーカーに消耗させられ、患者を食い物にするクリニックの巧妙なビジネスに巻き込まれる日々。自由もなく“ただ生きている”ことへのうしろめたさからよみがえる希死念慮。未来の見えない絶望の中、ふたたび巡り合った「漫画の編集」という仕事で運命を拓こうとするが……!?「普通に働いて、普通に生きたかった。その「普通」が、いかに手に入れるのが困難なものかを知った。宝石も高価な服も要らない。ただ、その日その日をつつましく生きたいと願っていた。」(本文より)うつ、自殺未遂、生活保護、親との軋轢、貧困ビジネス……。問題ばかりの人生を生き抜く、自伝的エッセイ『この地獄を生きるのだ』。本作は著者の編集時代を描いた特別版コミック『女編集者残酷物語』。