あらすじどうしても忘れられない恋──。四年余り経った今でも、京の心を甘苦しく締め付ける、三つ年下の男。駆け出しの建築家だった蓮児は情熱的に京を求めてきた。初めて知る恋の喜びに耽溺すればするほど、恋がもたらす恐怖は大きくなり、京は蓮児の前から逃げ出した。月日が傷を癒やすかと思っていたある日、京が長期出張から帰ってくると、勤める設計事務所は大きく様変わりしていた。そして、今や世界的な建築家になった蓮児がいた──。再会したばかりの社長室で京は再び残酷なほどの悦楽の渦に呑み込まれ…。