あらすじ住職である父とともに、田舎の山寺で暮らす爽信(そうしん)。そこに、かつて兄弟同然で育った亮介が久しぶりに現れた。かつて「やり逃げ」されたと傷の癒えない爽信。その揺れる心などお構いなしに迫る亮介。家出した身重の檀家の娘を預かる住職。それを追う許婚の男。医者の後継ぎとして亮介を引き取った義父。さまざまな繋がりが爽信を巻き込んで複雑に絡み合う。世の喧騒とは無縁なはずの田舎の小さな山寺は、いま大騒動に揺れる!?