収士は、祖父が経営する茶寮はなかさを、長年一緒にやってきた叔父ではなく、自分に無理矢理継がせようとする態度に腹を立て、家出をした。バイトをしながら家出を続けていた収士は、新聞で祖父の突然の死を知る。後悔から自宅に電話をすることもできず、電話ボックスで呆然と座り込む収士に手を差し伸べてくれた青年は、茶寮に支配人として一流銀行から派遣された中嶋頼だった。ふたりは仕事を共にするうちに互いに惹かれあい、身体の関係を結ぶようになる。でも『好きだ』という言葉を伝えられないまま、頼が銀行に戻る日が近づいてきて――!?