あらすじ時は、京が山背国葛野に移り平安京と呼ばれるようになって45年、仁明天皇の時代。京では、度重なる怨霊の出現により、騒ぎが巻き起こっていた。恨みを抱く者たちによる生霊、死霊が都の人々を悩ませていたのである。ここに一人の男が立ち上がった。京では一風変わった振る舞いから野狂の人と呼ばれる、東宮学士小野篁である。篁は恨みを抱く霊に変成し、京の平穏を取り戻すために怨霊と死闘を繰り広げる。