クレーターの中にある国・ワノクニに住むタロサクのもとに、不思議な子供・ワンダルが突然現れた。ワンダルは大人になるまで性別の決まらない少数民族・ニジノモト族のわずかな生き残り。マルミミ族という種族に保護されていたが、自由を求めてチョボリに逃げてきたのだ。初めは他種族の子供が現れたことで動揺していたチョボリの人々も、ワンダルの素直で明るい性格に心を開き、ワンダルを大事な仲間と認めていく。タロサクもかわいい同居人としてしか見ていなかったのだが、感情が高ぶると一時的に少女に変身するワンダルに、次第に心ひかれていった。やがてワンダルの婚約者・ジングルが現れ、二人が引き離されそうになった時、タロサクはワンダルへの正直な気持ちに気がつく。そしてワンダルも故郷には帰らず、タロサクと共に生きることを選んだ。こうして二人は、三つの種族の架け橋となったのだが・・・・・・。