新聞記事からたどる群馬の地域美術史。群馬県立近代美術館で長く学芸員を務めた著者が、明治から平成まで130年間の上毛新聞を読み解き、時代ごとに35のトピックスにまとめた。 山口薫や福沢一郎ら群馬を代表する著名美術家に加え、1960年代を代表する前衛美術家集団「群馬NOMOグループ」の活動など、群馬美術界の動きを紹介している。「この種の読み物はこれまでありませんでした。美術の歴史といえば、中央で起った出来事が中心で、群馬県という一地方の美術状況を語る試みはほとんど無かったのです。」(「あとがき」より)執筆に当たってはデジタルアーカイブ「上毛新聞ライブラリー」を活用。連載「群馬の美術130年『上毛新聞ライブラリー』より」として2017年1~9月、35回にわたって上毛新聞に掲載された。