この人は、お兄様であって、お兄様でない。 口枷をはめられ、吸血衝動に駆られる華族令嬢・可憐院閑音には兄が亡くなっていることはもうわかっていた。 だが。身体の奥から湧いてくる欲求に押し流されるように、西洋渡来のぱんつを脱いだ閑音は弥士郎の上に腰を落としていく。 違う。この人はお兄様じゃない。お兄様はもういない。いいえ、いいえ。この人はわたくしを助けてくれた。そんな優しい人は――きっとお兄様よ。「わたくしのオソソに、お兄様のたくましいおち×ぽを食べさせてくださいませ」 吸血鬼と化した華族令嬢を人間に戻すため、一人、鬼を斬ってきた少年・弥士郎は閑音の兄となり、始祖を倒す旅に出る!