エレシアは侯爵家の長女として厳しく躾けられてきた。その甲斐あって公爵家に見初められ、子供はできないながらも夫ファルマンと幸せな生活をおくっていた。だが、ある日ファルマンの浮気が発覚する。なんと浮気相手は妹のレナで、しかもファルマンとの子供を妊娠していた!? 離縁することになり、失意のなか実家に出戻ったエレシア。両親から嫌味を言われ鬱々と過ごしていたが、ある日隣国アーツブルグの王子レオンが訪ねてきて、「13年前の約束を果たしに来た」とプロポーズされる。父親が出した『とある条件』を呑むことでエレシアはレオンに嫁ぐことにするが、それを聞いたレナが何やら不穏な動きを見せていて―― ※電子版は単行本をもとに編集しています。