かつての行いを許し、己の育てた竜の青年・樹來(じゅらい)と愛し合うようになった緋桜(ひおう)。実はセクトゥム國の王女と判明した彼女は、故郷に帰る際、樹來も伴侶として連れていくことに。それでもなお緋桜に執着するのは、竜帝國皇太子・シルディス。彼は嫉妬のあまり、緋桜の出立前日、ついにその牙を剥く。両親である皇帝夫妻、そして多くの竜達をも巻き込んで――だが、その後ろではシルディスすら凌駕する最凶の竜が緋桜を狙っていた! 愛する者に激しい執着を見せる竜。緋桜の運命は? そして同じ竜である樹來は――。竜達の激情渦巻く美しきファンタジーロマンス、完結! ※電子版は単行本をもとに編集しています。