ひょんなことから異世界に転生し、皇帝の101番目の庶子として生まれたクリスティーナ。庶子という境遇にもかかわらず、それはそれは可愛がられていた彼女だったが、国の財政難のあおりを受けて、10歳にして辺境貴族の養子とされてしまう。そこからはいわゆるテンプレの通りの、ありふれた不幸の連続。ありふれた義親からのイジメ、ありふれた家からの追放、ありふれた魔獣ひしめく森の中に置き去り、そしてありふれた絶体絶命。ただ一つだけありふれていなかったのは――彼女のレベルが782で、無自覚に人類最強だったこと。それに加えて、猫の魔物ケットシーさんに異常に懐かれているということだった。これは、転生幼女とケットシーさんによる、やりたい放題でほのぼのとした(時折殺伐とする)、異世界冒険物語である。 電子版には「ケットシーさんの里の話」のショートストーリー付き!