人と異なる銀髪と赤い瞳で実の母親に厭われ、侯爵家の養女として育ったアナスタシア。自信を持てずにいた幼い自分を慰めてくれたオーランド殿下に憧れ努力してきたアナスタシアだったが、妃候補を辞退し、誰とも結婚せず殿下への想いを秘めておくことのできる修道女になろうと心を決めていた。そこへ、彼女の決意を知った殿下がやってくる。アナスタシアとの婚約を進められない複雑な理由があるらしい。自分を信じて待っていて、と強く抱擁されたアナスタシアは、繋ぎとめるように淫らな愛を注がれて―― ※電子版は単行本をもとに編集しています。