あらすじ怒り、逃亡の果てにアイヌの地で何を見たのか「読後、無垢な感動に満たされる」唯川恵(解説より)北海道・屈斜路湖。アイヌの木彫り作家・敬蔵と孫娘・悠の家に、尾崎雅比古と名乗る若い男が訪ねてきた。男は弟子入りを懇願。初めは煙たがられていたが、敬蔵から木彫りを教わり、山に入るようになる。しかし、男には誰にも明かせない過去があった――。自然を尊んで生きる敬蔵、アイヌから逃げ出したい悠、自らの原点を探す雅比古。感涙の新家族小説。