総理大臣が入院している大病院の看護師・佐伯明日香が自宅近くで死体となって発見された。恋人の男性も死亡が確認され、自殺か心中とみられたが、十津川警部は、病院の不審な動きと二人の死は関係があると捜査を始める。佐伯の曾祖父が戦時中の東條英機首相暗殺計画に加わっていたという証言に事件の糸口が…?十津川が歴史と事件の扉を開ける! 第一章 それは静かに始まった第二章 幻の東條首相暗殺計画(昭和十九年)第三章 現代の首相暗殺計画第四章 沈黙のサムライたち第五章 野崎英太郎の手記(続き)第六章 危険の確率(千人の会員による最後の審判)第七章 第二の首相暗殺計画第八章 十津川の責任(沈黙の戦場)解説 山前 譲