60歳で無事に定年退職した中田祐一郎(なかたゆういちろう)。彼は職を全うした満足感に浸りながら電車に乗っているうちに……気付けば、10歳の少年となって異世界の森にいた。どうすればいいのか困惑する中、彼は冒険者バルトジャンと出会う。顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない中田祐一郎――ユーチの保護を申し出る。この世界の知識がないユーチは、その言葉に甘えることにした。こうして始まったユーチの新生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の便利グッズを召喚できることがわかったり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたり、と想像以上に楽しい毎日になりそうで―― 電子版には「バルトの子供だと!?」のショートストーリー付き!