高校時代は甲子園を目指して野球に打ち込み、その後スポーツトレーナーとなった著者が、ゴルフと出会ったのは24歳の時。最初は「飛ぶけどOB連発!」という典型的な野球部出身ゴルファーでした。運動能力に自信があっただけに、心は折れそうに……。そこで、真っすぐ飛ばすことの原理を考えなくてはと、物理的にフェースがスクエアになるための力の方向を考え始めました。大学の理工学部に在籍した理系出身者だったことも幸いし、物理とフィジカルの知識をフル稼働して発見したのが「水平面上の遠心力」です。これに気づいてから、なぜ今までスライスOBを連発していたかが理解でき、ようやくゴルフの上達に必要な考え方が得られたのです。頭が納得すれば、カラダは動く!ゴルフのスイングを考えるにあたっては、まず「道具(クラブ)」があり、それを前提に「技術(動作)」、そして「カラダ」の順番に考えることが非常に大切です。この方法論で構築した革新的スイングメソッドが「ゴルフスイング物理学」。ゴルフ出身者ではないため、既成概念にとらわれることがまったくなく、頭で理解することで誰もができる、新しい上達法です。