あらすじつい先日、職場を定年退職した斉木拓未(さいきたくみ)。彼は、ある日なんの前触れもなく、若返った状態で異世界に召喚されてしまった。しかも、職業は『神』。だが、本人は自分の規格外の強さに気付くことなく、異世界を生きている。生来の優しさから、困っている人々を全力で救いつつ――。タクミが合流した冒険者パーティ『青狼のたてがみ』は、女王から、魔王討伐に出たまま行方不明となっている勇者エイキの捜索を依頼された。依頼を引き受けたタクミたちは、エイキが向かったというトランデュートの樹海に赴き、本格的な捜索を始める。そんなとき、タクミに復讐するため、正体を隠してパーティに加わっていたS級冒険者のイリシャが牙を剥いた。捜索の途中、タクミを罠にはめて、大地の割れ目へと突き落としたのだ――