あらすじつい先日、会社を定年退職した斉木拓未(さいきたくみ)。彼は、ある日なんの前触れもなく異世界に召喚されてしまった。しかも、なぜか若返った状態で。そんなタクミを召喚したのは、カレドサニア王国の王様。国が魔王軍に侵攻されようとしており、その対抗手段として呼んだのだ。ただし、召喚された日本人は彼だけではない。他に三人おり、彼らの異世界での職業は『勇者』『賢者』『聖女』と非常に強力なものだった。これなら魔王軍に勝てると沸く人々は、当然タクミの職業にも期待を寄せる。しかしここでタクミは、本来の職業である『神』をこんなことはありえないと信じず、『神官』と偽ってしまうおかげで、周囲から他の三人と違い、ハズレとみなされ――