警視庁副総監直属の特命捜査官である畔上拳(あぜがみけん)。職階は警部だが、前例なき検挙率を誇る異端児である。権威や権力にひざまずくのを最大の恥とし、同僚とも馴れ合わない。だからこそ己の青臭い正義を貫く監察官の八木敏宗(やぎとしむね)にどこか共鳴していた――。ある日、惨殺された八木の写真を手に、畔上は三人の元警察官に容疑者を絞り込んだ。弔い捜査が始まった! 警察手帳なぞいらない。捜査にいるのは拳だけ。殉職警官の無念を晴らせ! 警視副総監直属の覆面捜査シリーズ出動! 警察の腐敗を闇に葬るべくアウトロー刑事が暗躍!