あらすじとうとうエルナト王国とアルティス聖教会の戦争が始まった。ギャルサルの地では王国軍と聖騎士軍が激突し、王都では聖教会に呼応するように、反ヴィクトリア派の貴族軍によって城が包囲されている。そのような危機の中、見習い神主の藤重爽悟(ふじしげそうご)と女王ヴィクトリアは、天馬で城を脱出し、教皇庁へと乗り込んだ。目的は、教皇との直接交渉し、この戦いを終わらせること。だが二人の前には、教皇を利用して人類を滅ぼそうとする《悪魔》ルシファーが立ちはだかった。異世界と地球の存亡を懸け、そして愛しい人のため、見習い神主、もとい《異端の退魔士》藤重爽悟は、この最強最悪の《悪魔》を今こそ祓う――