「お願い、触って……真雪のココ、もうこんなに、ぬ、濡れてるの……」淫らな熱と共に過去の思い出をシンクロさせ、自らの身体を慰める真雪。妄想内の相手は一人暮らしをしていた時の職場の店長。下心を優しさと勘違いし、二股をかけられ、『女の悦び』を色濃く教え込まれた相手だ。「誰かが塗りかえてくれればいいのに……」都会の暮らしに挫折して田舎へ帰郷したのは三年前。だが、未だ浮いた話の無い真雪は独り身だった。仕事を終えたある日の夕方の帰宅途中。珍しく人の姿があり、真雪は確かに驚愕する。相手も振り向き、こちらを見て瞳を大きくさせている。そこには驚きよりも歓喜の色が強く浮かび上がっていた。