真琴と亜子。異性ではあるが、大学時代からの親友であり、今はセフレという関係。真琴にとって、「男勝り女子」である亜子は真逆の好みらしく、近々お気に入りの女子とデートするという。亜子は密かに真琴に恋心を持っているのだが、それを口にしてしまったら……「真琴と一緒にいられなくなる」この関係はイヤだけど、辛いけれど、自分からは崩すことができないでいる。そんな矢先、真琴が彼女を連れて、亜子の勤める映画館へデートに現れた。真琴のシャツの裾を掴む彼女、そしてその手を優しく握ろうとする真琴。二人を見つめる亜子の目には、一筋の涙が、らしくなく頬を流れていった。