「相手はインテリでお金持ちのお医者さんよ。プレゼント代は十万円」香奈は、知り合いから持ちかけられた話に困惑したが、お金につられてしまった。「ちょっと変わった遊びをしたいんです」「ぼくが奥さんの体を診察するんですけど、その過程を、楽しみたいんですよ」(お医者さんが、お医者さんごっこをするのね)香奈は思わず笑ってしまった。「うーん、いいおっぱいだ。乳ガンの心配はありませんよ、ちょっと後ろを向いて、お尻をあげて」「あン、先生のエッチ」「で、でも、あのう、こんな恥ずかしい姿勢で、妊娠の検査、するんですか?」どんどんエスカレートするお医者さんごっこ。香奈は夢中になって快楽をむさぼってしまった。女流官能作家「一条きらら」の単行本未収録オリジナル短編小説第十六弾。一流作家ならではの「きららワールド」へお連れいたします。