あらすじ――どうしたって、半分なんだ。――「羽根木なつめは天使だ。」仁慧学園中学に通う“納見かける”と“羽根木なつめ”。二人は幼い頃から兄弟のように育った。お互いを誰よりも必要としながらも、大人になるにつれ変わっていかざるをえない少年たち。移り過ぎる季節、取り残された花々、与えられた“枠”。彼らはなにを護り、なにを拒み、なにから逃げるのか。電子書籍版には『翳りの星』の習作『金石の交わり』を追加収録。