懐かしの人情宿で心の洗濯もう一泊!わざわざ『ボロ宿』を探して旅を続ける著者の人気ブログ文庫化第2弾新規書き下ろしネタも加えた新編集版!!★“ボロ宿”は、決して悪口でもなければ、ちゃかしたりする言葉でもありません。湯治宿、商人宿、駅前旅館、花街の宿、街道筋の旅館、重要文化財級の宿など。歴史的価値のある古い宿から単なる安い宿まで、全部ひっくるめ、愛情を込めて“ボロ宿”と呼んでいます。自分なりに気に入った魅力ある宿という意味なのです。古い宿には個性があるので、宿に泊まってみるといろんな発見があります。実際のところ泊まるのを躊躇してしまうほどの本当の“ボロ宿”は近頃少なく、それなりに快適な宿が多いのが実情です。しかし、それでもどんなことが起こるかわからないという楽しみがあります。どんな御主人やおかみさんがいて、どんな出会いがあるのかも予測できません。結局のところ、そのへんが大きな魅力なのではないかと感じています。タイトルは“ボロ宿”ですが、ここで紹介している25の宿は、私が実際に泊まった結果、気に入ったところばかりです。なかには、さすがに“ボロ宿”とは呼べないだろうと思える旅館もありますが、すべて魅力的な宿だと自負しています。(著者:巻頭言より)■目次第1章 雪国を旅する第2章 震災後の東北を巡る旅第3章 北関東で見つけた貴重宿に泊まる旅第4章 熱海から小田原へ昭和レトロを求めて第5章 日本の真ん中で宿三昧第6章 映画「犬神家の一族」における坂口良子様の足跡を訪ねる信州旅第7章 町にも宿にもドラマあり第8章 歴史に思いを馳せる西日本の旅■著者 上明戸聡1960年青森県十和田市生まれ。フリーライター。ビジネス系専門誌を中心に、お固い分野の執筆活動中。そのかたわら、貧乏くさいもの、古いものが好きな偏屈な性格がわざわいして、いつの頃からかボロ宿に惹かれて各地を回り続ける。旅のリポートを内容とするブログ「日本ボロ宿紀行」が、2010年から開始された「ライブドア・ブログ奨学金」の受給者に選ばれたことがきっかけで、2011年にブログが書籍化される。2017年には「日本ボロ宿紀行」が文庫化されブームが再燃。朝日・毎日など新聞各紙で大きく紹介され、バラエティ番組などへの出演も多数。