ホテルのレストランで偶然にも幼馴染みの元カレ祐介と再会した奈々子。「いつまで、このホテルにいるの?」「わからないわ……」「電話してもいいかな。一緒に食事でもしながら、久しぶりに話もしたいし」翌日の夕方、ホテルのダイニング・バーで、二人は食事とアルコールを共にした。――二人きりの部屋――「きれいだ、セクシーだ……!」裕介の唇が、ゆっくりと下降を始めると、奈々子は小さな不安に、思わず両膝を固く閉じた。女流官能作家「一条きらら」の単行本未収録オリジナル短編小説第一弾。一流作家ならではの「きららワールド」へお連れいたします。