1979年、香港新界に隣接するこの地に経済特区がおかれたことで、都市深センの歴史ははじまりました。のどかな田園地帯に道路が敷かれ、地下鉄を走らせ、高層ビルが建てられていく。世界史上、例のないスピードで都市が出現し、機会を求めて中国全土から人が集まったことから、広東省にあって深センでは普通話(北京語)が話されています。深セン発祥の場所とも言える東門老街(深セン墟)を抱える「羅湖」、1997年の香港返還直前に完成した高さ383.95mの地王大厦がそびえる「蔡屋圍」、中国電子第一街として知られた「華強北路」、そして21世紀に入って新たな中央商務区(CBD)となった「福田」。1980年代から90年代の飛躍、中国を牽引する2000年代へと、時代にあわせて開発が進んだ深センの軌跡を、豊富な図版とともに紹介します。かんたんな図版、地図計30点収録。