あらすじ米倉宗佑は昔ながらの大衆食堂・浅間亭の三代目店主。自由奔放な妻とは別居結婚中でときおり濃密な逢瀬を楽しむ仲である。ある日、宗佑のもとに差出人不明の封書が届く。便箋には『背徳や少し深めの夏ぼうし爛子』という一句が記されているだけ。いったい誰がなんのために。送り主を探ろうと宗佑は、句会を主催している菩提寺を訪れるのだが、そこで修行を始めたばかりの美人尼僧と出会いエロチックな成り行きに。謎の句が届いて以来、なぜか宗佑にはこんな桃色椿事が続いて……。