あらすじ越秀山南麓から天河、そして郊外へと拡大を続ける広州の街。この広州郊外の開発は、市街から南海へといたる珠江の流れとともにあったと言えます。もっとも早く発展したのは、広州市街の対岸にあたる河南(「海珠」)で、清末から民国時代にかけての遺構が残っています。そして1924年の国共合作時につくられた黄埔軍官学校のおかれた「黄埔」は、古くからの広州外港でもあり、隋代創建の南海神廟が立っています。香港にもっとも近い珠江口の「南沙」、広州南駅の位置する「番禺」、太平天国の洪秀全の生まれ故郷でもある「花都」など、広州の衛星都市群を紹介します。かんたんな図版、地図計25点収録。