宗教の本質がわかると、戦争と紛争が絶えない世界がわかる!平和、愛、慈悲などをうたい、人を救うのは宗教である。だが同時に、暴力やテロ、殺人を犯すのも宗教である。一向一揆、十字軍など、洋の東西、時代を問わず、宗教は戦い、人を殺してきた。平和、愛、慈悲をうたう宗教が暴力と縁が切れないのはなぜか。宗教はやむなく戦い、人を殺してきたのか。それとも宗教のなかに暴力や殺人を肯定する論理や構造があるのか。宗教学者がイスラム教、ユダヤ教、キリスト教、仏教を横断的に考察し、知られざる宗教の実像に迫る!【本書で扱う事例】▼神とモーセによる暴力に満ちた『旧約聖書』▼「多神教徒は殺してしまうがよい」と定めるイスラム教▼ヒトラー暗殺計画に加担した高潔なキリスト教神学者▼「空」の理論が殺人肯定を導く仏教 など