あらすじ黄河がつくる平原地帯のなかで、ひときわ高くそびえる泰山。微動だにせずたたずむこの山は、「泰斗」や「泰山のごとし」といった言葉でも知られ、比類なきもののたとえとされます。中華全土を統一した秦の始皇帝は、紀元前219年、泰山に登って封禅を行ない、以後の中国皇帝も続いて、その地位は不動のものとなりました。麓の泰安から山頂へ続く6366段の石階段、8938mの距離の途上に点在するさまざまな寺廟や景勝地を紹介します。かんたんな図版、地図計18点収録。