あらすじ「仏心宗」を標榜するわが禅宗は、祖師たちがそれぞれ自ら辛苦して得た仏心の内容を、仏祖の経典や語録を用いながら他者に伝えてきた“言動の集大成”である。そこにはいわゆる特定の固着した教義というものはない。それはいずれも祖師たちの自由闊達で深い禅心が、今も周囲の世間に向かって迸り出る光芒の記録なのである。