〈あらすじ〉難攻不落の宇宙要塞ノルトラインは、如月善哉の奇策により陥落した。この功績により彼は貴族に叙され、リンティア同盟の正式な軍師として迎えられることとなる。順調に見えた善哉の前に、新たなる障害が立ちはだかる。それは……物資不足である!長期戦の継続、移動要塞群による包囲、そして帝国艦隊による通商破壊作戦……多くの要因により、同盟は立ち枯れ寸前となっていた。このままでは、戦わずして白旗を揚げざるを得ない状況だ。この窮状を打破すべく、アケカは交易惑星《光都》へ善哉を派遣する。カネさえ出せば何でも手に入るこの惑星の協力を得て、状況を好転させようという計画である。しかし、交渉相手として現れた光都中央議会議員ダーレンは、予想外の難敵だった……悪徳議員の狙いは利益なのか、それとも善哉の肉体なのか? 武力では解決できない問題に直面し、善哉はどう対処するのか?〈著者からの一言〉皆様のご声援のおかげで、〝Σ〟シリーズの第二巻をお届けできることになりました。本当にありがとうございます!今回の主題は、通商護衛戦。軍需物資を運ぶ輸送船団を巡る攻防です。戦記を書く以上は一度は扱いたかった題材なので、こうして本の形にできたことは望外の喜びであります。是非ともお楽しみください!