あらすじいつもの風景が、その姿を変える単なる偶然、でも、それは意味ある偶然かもしれない。世界各地へ出かけ、また漱石『夢十夜』や三島『豊饒の海』、芭蕉など文学の世界を逍遥し、死者と生者が交わる地平、場所に隠された意味を探し求める。能楽師・安田登が時空を超える精神の旅へといざなう。私たちには、「見えないもの」を見る力が備わっています。「目」を使わないでものを見る力です。(まえがきより)