〈あらすじ〉乙葉浩介たちは、セレナ・アンダーソンの母を救うため、ヘキサグラム・ボルチモア支部へと足を踏み入れる。そこで待ち受けていたのは、浩介の妹であるミラージュ・乙葉との衝撃的な再会。突然の妹の登場に困惑する乙葉たちだったが、まずはセレナの母を救出することを決意する。覚醒した瀬川雅の導きにより、セレナの母が囚われているとされる場所へと向かう一行。しかし、そこに待ち受けていたのは巧妙に仕組まれた罠だった。セレナの母は、さらなる危険が潜むヘキサグラム・ニューヨーク支部・ガバナーズ・フォートレスへと連れ去られてしまう。フォートレスで乙葉たちを待ち受けていたのは、セレナの母を攫った魔族の『何でも屋』、そして瀬川雅の父の仇である伯爵級上級魔族『伯狼雹鬼』という強敵。激闘の末、乙葉たちはついにセレナの母を救出することに成功するものの、仲間の築地祐太郎が深刻な重傷を負ってしまう。そして、全てが終わったかに見えたその時、乙葉たちに新たな脅威が襲いかかる。ニューヨークに存在する未確認の転移門が新たな戦いの舞台となり、異世界のネット通販『カナン魔導商会』を駆使して、反旗を翻した元十二魔将第一位との壮絶な戦いが幕を開ける!乙葉たちは果たして、この過酷な運命にどう立ち向かうのか?現代の魔術師たちの激闘を、最後まで見逃すな!〈著者からの一言〉突然やって来た転校生、セレナ・アンダーソンの母を救うべく、現代の魔術師チームは日本を離れ、一路ボルチモアへ向かうところから物語が始まります。乙葉浩介の妹との邂逅ののち、マグナム派に攫われたセレナの母を救うべく、乙葉たちはボルチモアからニューヨークへと向かう。そしてヘキサグラム・ニューヨーク支部にて研究者の反乱が発生、『機械化妖魔(エボル・ミスティカ)』が鎖から解き放たれ、施設内で猛威を振いはじめた。そんな中、瀬川雅はこの施設内に父の仇である伯狼雹鬼の気配を察知すると、魔人王に半覚醒状態となり、奴を探し始める。築地祐太郎と伯狼雹鬼の一騎打ち、そのさなかに乙葉はセレナの母を救うべく、再び逃走を開始した魔族を追跡する……。九巻は第三部の前半であるアメリカ大陸編、その中でも見せ場が連続するような展開が詰まっています。WEB版からさらに推敲し、やや展開が変化したストーリーが詰まっている書籍版を、どうぞご覧ください。