本当のことはいつだって、偽物が教えてくれる!? ウォーホルなしでつくられたウォーホル作品は本物か?高クオリティーすぎて、それ自体で価値のついた“オリジナル贋作絵画”とは?バナナ味とバナナの違いが明らかにする味覚の真実とは?いんちき化石を信じた18世紀の博物学者の顛末とは?天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドはどちらが道徳的か?ネイチャー・ドキュメンタリーは本当に“自然”なのか? and more…! 真贋のグレーゾーンを行き来する事物を通して浮かび上がる、歴史と文化の実相に迫ったノンフィクション!【目次】序 ウォーホルのいないウォーホル第一章 厳粛なる嘲り第二章 噓石の真実第三章 炭素の複製(カーボンコピー)第四章 異なる味わいの偽物第五章 セイウチカメラを通して見ると第六章 大いなるシロナガスクジラ第七章 そしていま、それは本物だ第八章 旧石器時代を生き返らせる技法結 大英博物館に見られるように謝辞訳者あとがき参考文献