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ジューンブライド

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雨上がりの北鎌倉。有名な紫陽花寺を巡ってくださったのは、祥子を「ねえさん」と呼ぶ映像監督の森本さん。一緒にコーヒーを楽しむそれだけの関係の森本さんが誘ってくれたのは、しっとりとしたブルーと紫の花叢を探す日帰りロケハンでした。でも、その日友人との気軽なドライブに、祥子の脳裏を埋め尽くしていたのは別の男性との一夜だったのです。年若いセックスフレンドのトモくん。6月のこの日花嫁を迎える彼は、大雪のあの夜、初雪の数日間の記憶が抜け切らない身体に、若い熱情を最後に上書きしていったのです。数カ月を経ても祥子の身体を変化させるその記憶の余韻は、気のいい弟のような森本をただの友人にはしてくれませんでした。北鎌倉から湘南へ。見事な紫陽花の景色を瞳に映しながら、二人が辿り着いたのは、どこ?
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あらすじ

雨上がりの北鎌倉。有名な紫陽花寺を巡ってくださったのは、祥子を「ねえさん」と呼ぶ映像監督の森本さん。一緒にコーヒーを楽しむそれだけの関係の森本さんが誘ってくれたのは、しっとりとしたブルーと紫の花叢を探す日帰りロケハンでした。でも、その日友人との気軽なドライブに、祥子の脳裏を埋め尽くしていたのは別の男性との一夜だったのです。年若いセックスフレンドのトモくん。6月のこの日花嫁を迎える彼は、大雪のあの夜、初雪の数日間の記憶が抜け切らない身体に、若い熱情を最後に上書きしていったのです。数カ月を経ても祥子の身体を変化させるその記憶の余韻は、気のいい弟のような森本をただの友人にはしてくれませんでした。北鎌倉から湘南へ。見事な紫陽花の景色を瞳に映しながら、二人が辿り着いたのは、どこ?

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