あらすじ47枚の絵画連作による物語。大人の絵本。あるところに男がいた。彼はマッチを擦り、火をつけた。そして、たばこを吸った。彼はよくたばこを吸う男だった。そして、彼はあるとき、ひらめいた。彼は研究に没頭した。試行錯誤を重ね、数年後、ついにそれを完成させた。それは「黒い火」だった。黒い火とはいったい……豊かな想像力による詩情の世界。オールカラー絵画集。著者による巻末エッセイを収録。