あらすじクラウディアの『死』から三年。亡骸は朽ちず美しいまま、しかし蘇生の気配はなく、花で満たされた漆黒の棺の中でクラウディアは眠り続けていた。次期筆頭魔術師に成長した十九歳のノアは、「必ず目を覚ます」というクラウディアの言葉を胸に彼女の蘇生手段を探している。――そのクラウディアは、『透明な硝子』の棺で目覚めた。ノアによく似た青年と出会うも、その手を振り払われてしまう。彼はクラウディアをアーデルハイトと呼び、自身をレオンハルトと名乗って……!?どこか道を違えた世界で、クラウディアは自身の出生にまつわる秘密を知り……!?そのさなか、三年間に及ぶ大喪の儀が解除となったジークハルトが、クラウディアを手に入れんと動き始め――。伝説の魔女と黒髪従僕が織りなすファンタジー、第5幕!