大規模林業と小規模林業が共存して持続可能な森林経営を行なっているオーストリア。そのカギは、徹底した林業専門教育、地域密着のエネルギー供給をはじめとする土地に根ざした地域主体の小規模林業・林産業と多様な支援体制にあった。日本の農山村が、地域の自然資源を活かして経済的に自立するための実践哲学を示す。「森林豊かな長野県、そして日本。そこには、林業の土台となる哲学が必要です。学びと自治の力を育み、林業県を目指す長野県だけでなく、日本の森林・林業政策の参考になる一冊です。森林・林業や山村地域で活躍している多くの実務者、行政関係者、学生の皆さんに推薦します。長野県知事 阿部守一」