『芋くさ令嬢』と呼ばれ、王女の命令でナゼルバートと結婚することとなったアニエス。元気いっぱいな息子ソーリスに手を焼きつつも領主夫人の仕事もしっかりこなし、充実した日々を過ごしていた。そんな中、隣国ポルピスタンの王子バレンが屋敷を訪れる。ラトリーチェの子供の成長を祝うためやってきたバレンだったが、マイザーンの侵攻など悩み事が多いのか少し疲れている様子。マイザーンの侵攻はポルピスタンの隣にあるスートレナにも影響があり助力を求められるが、ナゼルバートは手いっぱいだと介入しないことを決める。その後、バレンとともに王都へ向かうアニエスたち。すると道中、思いつめた様子のケリーから望まないお見合い話を持ち込まれていると相談される。大事な侍女のためアニエスは王都近くにあるケリーの実家へ向かうのだが、見合い話を持ち込んできたのがマイザーンとの取引で台頭してきた商会だと発覚し――?