年々「海外進出をしよう」と決める中小企業は増えていますが、一方で「準備は何をすべきか」を正しく決められる企業はごくわずかしかありません。なんとなく決めてしまった進出先に、消去法で選んだ社員を送り、直感で選んだ代理店に丸投げしてしまう。そして数年と経たず撤退が決まり、視察と称した海外旅行を楽しんだだけで終わってしまう。こんな冗談みたいな海外進出の失敗は、数え切れないほど目にするのです。本書は国外に在住しながら多数の企業の進出や投資をコンサルティングしてきた著者が、統計データの分析と豊富な経験を一冊にまとめ上げた海外進出のガイドブックです。「進出の計画はどう立てればいいか」といった準備から、「現地スタッフの採用を失敗しないためには」といったテクニックまで。初めての海外進出で必ずと言っていいほど遭遇する問題の解決方法を、一つ一つ丁寧に解説していきます。