あらすじ風待薫平17歳。妻のアオイはドラゴン、子供のジャジャとナナもドラゴン。育児生活にも慣れはじめ、一家は慌ただしくも平穏な日常を送っていた。だがそんなある日、風待家を訪れたのはアオイの母・ユールであった。人とドラゴンは相容れることはない、そう頑なに信じるユールは、圧倒的な力の片鱗を見せアオイたちを連れ去ってしまう。打ちのめされひとり取り残された薫平であったが、妻と子供を取り戻すことを諦めはしなかった。彼は立ち向かう。矮小な人でありながらも、圧倒的なドラゴンへ。それはすべて大切な宝物――家族のために。