「気持ちいいだろ? 正直にいいなよ」「妖しげなことしやがって」「そうはいっても、アンタの体は歓迎してるよ。アンタより体のほうが正直だよ」「バカヤロー! 嫌らしい中年男みたいなこといいやがって!」「こうやって、ワタシの気を移してるうちに、ワタシはアンタの体と心へ自分のを注入していってさ……」「注入?! どうしようってんだよ!」「アンタを乗っ取っちゃうのよ。つまり、アンタはワタシに心と体を乗っ取られて、別人になっちゃうんだ」――魔道師を自称する犬神メイは、自らの分身を学園に増殖させ、何を狙うのか?月光魔術團、第3弾!〈解説〉梶研吾