あらすじ岸田國士戯曲賞を受賞した『蒲団と達磨』から27年。その続編として書き下ろされた戯曲『家庭内失踪』。結婚して家を出ていた先妻の娘かすみが、なぜだか夫を残して、実家に戻ってきている。かすみの父であり雪子の夫でもある野村は、もはや歳ゆえに満足に性生活が送れていないことに苦悩している。いっぽう、ある日妻の元から突然失踪し、しかもその妻を近くから監視する夫・望月。このふたりの夫、野村と望月は、方法論は違えども、女房にとって自分はどんな存在なのかを確かめたいと思っているのだ。