■【大前研一総監修ビジネスジャーナル。今回のテーマは“イノベーション”。】■「海外/国内企業の動向」をデータで示し、「グローバルビジネスの今」を大前氏が分析するビジネスメディアシリーズ第3弾です。今回もビジネスを「自らで」あるいは「企業の中で」立ち上げようとするビジネスパーソンへ向けて、ファクトに基づく分析をお届けします。■【特集テーマ:「なぜ日本から世界的イノベーションが生まれなくなったのか」】■今、日本国内ではテクノロジーを背景とした多くのベンチャービジネスがこれまでにない勢いで日々生まれています。一方で、20世紀後半の「トヨタ」「ソニー」のような世界で大きくシェアを取ることができる企業は限りなく少ない、というのが事実でしょう。本号では「イノベーションの条件」を海外/国内事例を基に分析し、なぜ、今の日本から世界に進出できるイノベーティブなビジネスが生まれなくなっているのか、を考察します。大前氏によると「過去の成功体験にとらわれたビジネスモデルを捨てきれないこと」が大きな原因の1つですが、2つの大特集を通じて「ではどうするべきか」までをお伝えしていきます特集1:産業の境界線を越えていく企業「いつでも、どこでも、誰とでも」を実現するテクノロジー ・テクノロジーが変えた、出版・音楽産業と農業 ・なぜ今、産業の垣根が消えつつあるのか? ・Internet of Thingsが世界を変える ・放送とストリーミングサービス ・O2Oと小売り/飲食サービス ・業種を超えた競合企業の出現 ・通信キャリアVSメッセージングアプリサービス ・自動車メーカーVSグーグル ・新興企業とエスタブリッシュメント企業の新たな対立 ・スマート住宅の普及 ・ダウンロードサービスVS定額課金サービス ・定義できなくなった自社・顧客・競合の「3C」 ・「買収」で新分野進出を図るナンバーワンIT企業 ・ロボットベンチャーの台頭 ・「自己否定」と「再定義」を迫られるこれからの企業 ・産業の垣根を越えて進む「成功事例」に学べ特集2:「技術×市場=イノベーション」の方程式 ・勝負は「ハード性能」から「スマホアイコン一発」へ ・なぜ今、台湾企業のビジネスモデルが強いのか? ・日本の「かんな削り型」コストダウン ・イノベーションとは「技術革新」だけではなく「市場を創る」ということ ・日本から革新的な企業が生まれない本当の理由 ・日本に「技術」はあるが「イノベーション実現能力」が欠如している ・新興国にくい込まれ、悪循環に陥る日本の産業 ・日本企業が進むべき“5つの方向性” その1:「脱フルセット型ビジネスモデル」の構築 その2:「標準化とルール作り」でガラパゴス化を回避 その3:「プラットフォーム戦略」を念頭に置く その4:「顧客視点からの市場創出」を目指した商品企画 その5:「イノベーション実現能力」が何かを理解した有効な方策 ・日本企業が集中すべき“希望ある産業”とは何か ・イノベーション創出に関する各国の強みと特性 ・日本政府に望まれるイノベーション支援策 ・イノベーション創出のために必要な「政府自身の改革」 ・日本から世界シェアを取るためのフラッグシッププロジェクトの提案■【目次】■│1│イノベーションを生み出す人材育成(インタビュー/大前研一)│2│産業の境界線を越えていく企業たち(大前研一経営セミナーより編集)│3│「技術×市場=イノベーション」の方程式(大前研一経営セミナーより編集)│4│連載:イノベーションの現場から/第1回(インタビュー/勝屋久×大前創希)