「――みんな、俺の事を誤解してるんだ」異世界より召喚されし十三人の救世主の一人、山田蓮司(ヤマダレンジ)。彼は他の十二人と力を合わせ見事に“魔神”討伐を果たすも、その栄誉を捨て仲間と袂を分かち、行方をくらます。時は流れ、正体を隠し相棒の“喋るメダル”エルメンヒルデと共に旅をする蓮司は、その日暮らしだが穏やかな生活を送っていた。しかし、彼の平穏は魔術学院の生徒フランシェスカとの出会いをきっかけに終わりを告げる。オーク討伐を請け負った蓮司たちの前に現れたのは、かつて滅ぼしたはずの“魔神”の眷属で――!?『七つの制約(エルメンヒルデ)』が解放されし時、最強の英雄が再び顕現する!!“神殺しの英雄”の称号を得ながら「英雄ではない」と言い張り続ける男の紡ぐ英雄譚、ここに開幕。