大発生する世界腫。死んでゆく者たち。命を失ったはずなのに、なぜクザクは。セトラは。原因はメリイなのか。違う。メリイの中にやつがいた。不死の王(ノーライフキング)が。おれだ、とハルヒロは思わずにはいられない。おれなんだ。おれのせいだ。でも、一人じゃない。仲間がいる。そして、暗闇の先には光が。最強の義勇兵たちとの再会。生存者らが集う拠点で生まれる新たなる命。この世界(グリムガル)は確かに壊れつつある。しかし、まだ終わってはいない。崩壊を止める手立てがある。かつて原初の竜に撃ち落とされた赤い星。その欠片こそが黒い腫れ物、世界腫だという。いざ挑め、世界腫を滅ぼす戦いへ、戦友(とも)らと共に――。