あらすじ将軍家の娘・ゆめ姫は、側用人池本方忠の屋敷に居候して、憧れの市井の暮らしを楽しんでいる。そんなある日、若い女性が、井桁に下がり藤の家紋が入った懐剣を差し出し、“わたくしの恨みを晴らして下さい”と乞う白昼夢を見たのだった……。嫁入り前の心優しき姫が、不思議な力で市井でも、大奥でも悪を次々と裁く、傑作時代小説。「余々姫夢見帖」シリーズを全面改稿。装いも新たな「ゆめ姫事件帖」、待望の第二弾。