あらすじ深川の稲荷のそばで遊んでいた女児が、何者かに攫われる事件が起きた。十両の金と引き換えに子供を連れ戻しに行った手習い師の男は、斬殺されて大川に捨てられていた。下手人たちは、五色の風車で子を惹きつけて、連れ去るのだという。やがて、同様な手口の事件が江戸で続発するようになる。隠密廻り同心の長月隼人は、僅かな手がかりをもとに、探索を開始するが――。風車を使う犯人の正体とは!? 大好評書き下ろし時代長篇。